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オール電化を選択するのは罪悪なのか?

 家づくりの検討をする中で、大きな選択の一つにオール電化にするかガス併用にするかという問題があります。

 原発の再稼働問題、東京電力の料金値上げ問題などオール電化派には風当たりが強い中、オール電化の選択に迷いを感じていらっしゃる方も多いことと思います。
 
 当ブログでは思想信条は抜きにして、メリット・デメリットだけで比較検討してみようと思っていました。

 ところが、最近、オール電化を選択すること自体が悪で、オール電化の家庭はすぐにでもガス設備を設置すべきだと言った論調の投稿が目につきます。
 オール電化の選択=原発推進に賛成することだと決めつける方もいらっしゃいます。

 私も原発は将来的には全廃すべきだと考えていますし、再稼働に反対する皆さんの主張も十分理解できます。
 しかし、我が家もオール電化ですので、果たしてこのようなオール電化に対する指摘は的を得たものなのか気になります。
 そこで、今回はこの問題について考えてみました。

 まず、オール電化を否定する皆さんの最大の論拠は、
 
 原発は出力調整できないから電力需要の落ち込む夜間も昼間と同じように稼働させなければならず、その余った電力を低額で使ってもらうのがオール電化だ。
 だから原発あってのオール電化なんだ。
 原発を廃止すべき時にそんなオール電化を選択するのはけしからん!

 と言うことだと思います。

 確かに、原発が夜間も発電していたお陰で、電力会社は夜間電力を低額で供給できました。
 その価格体系がオール電化の普及に貢献しました。

 今後、夜間の電気料金も値上げされ、経済的メリットが少なくなりますから、経済面でオール電化をおすすめするということはできません。

 ただ、先ほどの論拠には、「火力発電は夜間に出力調整できる。」という前提があります。
 これが果たして本当なんだろうかと疑問に思って調べてみました。

 重油や天然ガスを使う発電所では、DSS運転(Daily Start and Stop)といって夜間の出力調整が容易にできます。
 しかし、石炭に関して言えば原子力ほどではないにしても出力調整することが不経済(困難?)なようです。

 下のグラフは九州電力のHPにある電源ごとの発電量です。
 データとしてはちょっと古いですが、原子力発電が稼働していても石炭の発電も24時間フル稼働しています。

九電電源別発電量

 石炭燃料と聞けば一昔前のエネルギー源という印象がありますが、こと発電事業においてはそうではなく、1980年ころから発電の燃料としての使用量が増え始め2009年には全国の電力会社の電源の24.7%を占めるまでに至っています。
 原子力が29.2%ですからそのウェイトの大きさが分かります。
 東京電力のHPでも石炭燃料について、
 
 「石炭は電源として燃料供給の安定性や経済性に優れており~(中略)~ベース供給力として開発を進めていく。」

 と記述しています。
 
 さて、その東京電力での電源別発電量を見ると、(出典:数表で見る東京電力

東京電力電源別発電量

 肝心の石炭燃料がわずか6%しか使われていません。

 こと、東京電力に関して言えば、オール電化は原子力発電の副産物と言うこともできそうです。

 このことから、原子力発電が稼働していない現在、時間帯別電気料金の夜間割安料金は廃止すべきだと主張する人もいます。

 しかし、喫緊の課題は夏のピーク電気使用量をどう抑えるかという問題です。

 そのために、東京電力は従量電灯料金から時間帯別料金へのシフトを進めることにより電気使用量の時間帯別分散化を図ろうとしています。
 そもために新しい時間帯料金のメニューも発表しています。

 そういう面から見るとオール電化の家庭は十分に貢献していると言えます。
 月々の電気代を抑えるために、洗濯機や食洗機、アイロンなどの電化製品の使用を夜間や早朝の時間帯に持ってきている人が多いのです。

 その時間に縛られることをオール電化のデメリットとして挙げる人もいますが、節電が強く要請される中、時間帯を気にせず昼間に電気を使う人よりは褒められてしかるべきです。  
 その上、太陽光発電まで設置しているとなれば非難される理由はありません。

 それでは、これから建築される方にオール電化を勧めるかと聞かれれば、

 最初にも申し上げたとおり、今後、経済的メリットの減少が確実視される状況では、積極的にお勧めする理由がないといった感じですかね。

 もちろん、火を使わないから安全、コンロの掃除が簡単、キッチンが暑くならない、ガスを燃やして大量の水を発生させることもないから結露の心配も回避等々、やはりメリットはあるんですが、
 積極的にお勧めできるのはエコ家電の優等生エコキュートくらいでしょうか?

 かと言ってガス併用のメリットとして考えられがちな停電時の問題などは電気制御のガス機器は停電時に使用できないのは同じなので、絶対、ガス併用をお勧めということでもありません。
 火力の強いカセットコンロを準備しておけば停電時にも最低限の湯沸し程度は可能です。

 ただ、料理に強い火力を求めたい方はガスですよね。
 それにIHの電磁波は全く気にする必要ないですよとは言えません。
 他の家電からも電磁波は出ているので、IHだけを特別扱いするのは不安を助長するだけで好ましくありませんが、同じ電気でもラジエントヒーターは大変、評判がいいので検討する価値はあると思います。
 それぞれのご家庭の好み(特に調理方法における好みや暖房にガス機器を考えるか)によって判断するということになると思います。
 
 既にオール電化になっている我が家ですが、家の前まで都市ガスの配管は来ています。
 しかし、今のところガスを引く考えはありません。
 特に不便は感じていませんから。
 九州電力が値上げをするにしても、東京電力案のような大幅な値上げにならないことを祈るばかりです。
 
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取り合えずガス管を引いておけばいい

わが家は、最初からガス併用派です。難しいことは考えず、「持つ蔓は多い方がいい」という単純な理由によるものです。

新築中に地震が起こり、オール電化がトーンダウンしてしまったのを見ると、いかにも近視眼的な思考しかできない人が多いのだなと思います。

最近のガス器具は電気制御の製品が多く、まず電力ありきで、以前ほどの対抗力がないのは確かだと思いますが、それでもないよりはあった方が選択肢が広くなります。

例えば、暖かいと思っていたお家が寒ければ、エアコンをやめてガス暖房に切り替えれば、問題は簡単に解消します。また、九電が東電にならって大幅値上げしたらどうしようなんて怯えなくてもいいのですw

あっても要らなければ使わなければいい。後からガスを引くのは大変だし、デザインを気にする最近の風潮からすれば、配管がむき出しでは死ぬほど嫌でしょうw そんなことなら配管だけでもしておけばいいのです。

ガスを引いていないということは、主要なインフラの一つを欠いているということです。片肺飛行を続けるということに他なりません。

なお、本論とは関係ないですが、私は将来も原発政策を維持するべきだと思っています。そもそも原発推進が始まったのは、中東情勢が一触即発の状態で石油の供給不安があったためです。それは現在も全く変わっていません。また、石油は化学製品の原料としても重要です。単なるエネルギー源には他にほとんど用途のない核燃料を当てるべきでしょう。被災直後で後ろ向きな意見が多いのは仕方ないことだとは思いますが、長期的視野に立ったエネルギー政策を推進してもらいたいものです。もっと早く決断するべきだと思いますが、夏期に限定せず原発を再稼動するという民主党の方針は一定の評価ができます。

 原発推進の政策自体は間違いではなかったんでしょうが、東電はあまりに杜撰な危機管理から犯してはならない過ちを犯してしまいましたからね。
 もはや原発推進に対し、国民の理解を得ることはできないでしょう。

 ガスの配管に関しては、これからはこだわりの家さんがおっしゃるとおり、使うにしても使わないにしても取りあえずは敷設というのが正解かもしれませんね。

 電気も今後、研究を進めれば、地熱や海の水力・風力といった未開の分野が開発されて原発に頼らなくても十分供給できる時代がやって来るじゃないでしょうか。 

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まとめtyaiました【オール電化を選択するのは罪悪なのか?】

 家づくりの検討をする中で、大きな選択の一つにオール電化にするかガス併用にするかという問題があります。 原発の再稼働問題、東京電力の料金値上げ問題などオール電化派には風...
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2008年にヤマサハウス絆の家が完成
2011年太陽光発電設置
宅建主任者試験合格、ファイナンシャルプランナー資格者
ただし、実務経験ゼロ
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